岡田和也、Kадзуя_Oкада
アムール、冬日幻想
太陽と白い地平がふれあうとき
あらゆるもののうしろに影がのびる
無のようにはてしなく
有のようにあたたかく
永遠のようにしずかな影
影のさきはみえないけれど
かすかにきこえてくる
かぎりなく無言にちかいだれかのささやき
Амур. Зимние грёзы.
В миг соприкосновения солнца и белого гаризонта
За спиной каждого уходит тень.
Тень беспредельная, как≪нет≫.
Тень тёплая, как≪есть≫.
Тень тихая, как вечность.
Края тени не видно,
Но едва слышно чьё-то шептание,
Бесконечно близкое к молчанию.
17.11.2002
はじめまして。1989年10月27日にロシヤ極東のハバーロフスクに移り住んで、井蛙のように暮らしている、岡田和也と申します。真達さんから「シベリヤ私信」のお話を戴いてから、長い年月が流れています。なんとか年内に、と思いつつ、年が明けてしまいましたが、一年の計は元旦にあり、まだ酒を飲み継いでいないすきまをぬって、鍵をたたいております。今回、お送りさせていただきますのは、十数年の私のロシヤ暮らしが結んだ滴のような、他愛のない詩らしきものです。よろしかったら、ご覧になってください。
シベリヤ私信 NO.1 (01.01.'03)
Часная корреспонденция из Сибири